時の差はあれ、生まれ育った環境や嗜好、価値観が似た、というより、ほぼ同じ建築士兼大工さんの初めてのフライフィッシング釣行に同行しました。お連れした日は晴れてはいましたが、夕方になっても風が治らない日で、初めての釣行としては条件が揃っていたわけではありません。
PatagoniaのウェイダーとCaravanのウェイディングブーツ、共にお似合いで、何度も山岳渓流での釣行経験がありそうに見えます。ルアーフィッシングは子供の頃から琵琶湖で毎日のようにされていたそうです。フライロッドとリール、フライライン、リーダー、ティペット、毛鉤などは私が所有するものをお貸ししました。
上流から風が吹く中、キャスティングを始めておよそ1時間後にはいつ釣れてもおかしくはないほど、上達のスピードが驚異的。私がルアーフィッシングから転向してフライフィッシングを本格的に始めたのは1995年ごろですが、最初の半年ぐらいはまともにキャスティングできなかったことを思うと、信じ難い光景でした。持って生まれたものが大きいのではないかと思わせる、素晴らしいキャスティングでした。
何回か魚がヒットしましたが、フライ着水後のフライラインの扱い方を教えていなかったため、釣り上げることはできずじまいでした。まさか、初日でここまでキャストできるとは思っていなかったので、「余ったラインは左手で取り込んで、いつでも合わせられるよう、ラインは張った状態を維持する」など、キャスティング後の基本を教える時間的余裕がなかったのです。
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