これからの季節の必需品、使い捨て懐炉を買って来ました。 商品名は「巻きポカ(足首用)」、通常の使い方はパッケージを見れば一目瞭然なのですが、通常の使い方をするのならわざわざこの偏屈ブログに書く必要もありません。
パッケージの中には専用温熱シート4枚と長さ38cmの巻きポカ専用ホルダー(足首用)2個 が入っています。手首用の短いものも売っていました。
温めるのは曇りやすい金属鏡筒の超広角ズームレンズ 。この商品をホームセンターで見た時にひらめきました。レンズの曇り止めとして使えないだろうか?専用温熱シートは、専用ホルダー内で使用した場合に40ºC以上を6時間保持するそうです。レンズ鏡筒部分に巻いてみました。レンズフードを取っ払って、専用ホルダーをフード代わりになるように少しずらすとさらに効果的かもしれません。
実地での使用でレンズの曇り止めとして機能するかどうか、今週(12月13日深夜から14日未明)のふたご座流星群極大を前に検証してみました。午後10時半頃からおよそ2時間、Nikon D90で三脚固定インターバル撮影を行いました。気温は測っていませんが、たぶん零度ぐらい。
特に曇りやすい天頂付近にもカメラを向けてみましたが、 レンズに曇りはなし。ボディーにも水滴の付着はなし。湿度が低い夜だったので良好な結果が得られただけかもしれません。
Zesty AccessoryのZGR-1bとiPhone 4を使ってインターバル撮影した45枚の画像ファイルをStarStaxで合成し、Apertureで補正したのが上の画像。(撮影中に車が通過したので、ヘッドライトに照らされた柿の木が写っています。)
余りに寒くてじっとしていられないので、インターバル撮影中の機材は車の近くに放置したまま、開通したばかりのバイパス周辺でSony DSC-RX100を使って星景写真を撮影。ZGR-1bは設定した枚数を撮り終えれば、ポケットに入れたスリープ中のiPhoneに知らせてくれるので便利。撮影中に車の中で暖をとることもできます。
うっすらと天の川も写っているので、バイパス開通による光害の影響はほとんどないと思います。
延長されたバイパスからは琵琶湖が望めますが、住宅が近くにあるところには防音壁が設けられていて、この壁がヘッドライトを遮光してくれているようです。時々、側道を通過する車のヘッドライトの光を受けると星の写真はボツになります。
側道から少し離れたところなら問題ありません。放置していた「巻きポカ」仕様のNikon D90のレンズに曇りはありませんでした。自分の足首にも欲しいと思うほど、凍てつくような寒さでした。タッチパネル対応の手袋を持ち合わせていないので、指先がかじかんでカメラの設定を変更するのも躊躇したくなる、そんな寒い夜でした。
これはすごいアイデアですね。それにカメラが撮影終了を知らせてくれるとは。
撮影終了を知らせてくれるのは正しくは、iPhoneにインストールしたZGR-1 Nikonアプリケーションです。このAppを使えばGPS位置情報と撮影枚数、露光時間、インターバル、遅延時間設定内容をカメラに有線で送信することができます。撮影開始後はiPhoneをケーブルから外して持ち歩くことができます。設定した枚数の撮影が終了すれば、iPhoneが知らせてくれるという仕組みです。撮影した画像ファイルには位置情報を記録することができます。
巻きポカをレンズの結露対策に使用するというアイデアをホームセンターでふと思い付いたのですが、後からネットで調べてみると同じ発想の方が数名、おられることがわかりました。使い捨て懐炉やハクキンカイロを使う方法はこの世界ではかなら以前から広く知られていますが、巻きポカのようなホルダーを使用するという発想はなかったです。